11月23日

明けて土曜日、朝の6時に盛岡駅に放り出され事前にネットで地図やスポットの確認をしましたが当然ながら右も左もわからずおまけに眠いわ軽い二日酔いだわで這うように駅前の24時間営業のサウナに飛び込み汗を流し歯を磨き時間までまた爆睡しました。それから9時にまた起床して準備して盛岡駅西口そばにあるマリオスとかいうビルの20階に設けられている展望フロアってのに行ってみた。客は自分一人で天気も悪かったしで正直あんまりだった。その後は盛岡駅構内でお土産屋を物色しつつ10時に到着した彼女と合流してから汽車に乗って宮古まで移動。ちなみに運賃は2000円くらいで乗車時間も2時間くらい。宮古に着いたのが13時過ぎくらいでそれから先ずは二人で売店ウコンの力的な飲み物を買ってからバスで移動。10分そこそこで降りてからまず彼女おすすめだとか言う営業時間2時間半の隠れた名店的なラーメン屋で昼食。味の感想がこれまたふっつーのラーメンって感じで「え?これがオススメ・・・?やばい、『流石2時間半しか営業してないラーメン屋!味が違うね!これが宮古の味って言うの?美味いわー!!』ってフォローしなきゃ!?」とか焦ってたらなんか味が変わったとか複雑な表情してたから助かった。ラーメン屋を出て10分そこら歩いたらもう彼女の実家なわけなんだけど、それまでのたった10分の道中には昨年3月11日の地震による津波に被害が今もそこかしこに残っていた。市民会館の窓はなくなったままベニヤ板みたな板が貼られ、雑草生い茂る空き地はよく見ると家があったとされる基礎が残ったままだった。生まれて初めて自分の目で見た地震津波の被害の形跡には言葉が出なかった。そのまま歩いているともう目の前には彼女の実家が見えてきたみたいで信号待ちしながら「初めましてこんにちは。娘の○○さんとお付き合いさせていただいています○○と言います。あの、これ、つまらないものですが!本日はよろしくお願いします!」っていうのは独り言で練習しまくってた。やっと緊張してきた。あ、あと当然ながらラーメン食べた後は歯磨きしましたからね。あっという間に到着して玄関から出迎えてくれたのはお母さん。まず彼女からの紹介を受けてさっきの自己紹介を噛まずに実践、成功。そしてつまらないもの第一弾、菓子折りをお渡しした。ちなみにつまらないものは第三弾まで用意しました。そのまま案内されて居間へ。しかし、誰もいない・・・2階から階段を下りてくる音が聞こえ現れたのは・・・妹!(三女)聞いてみるとなんとお父さんは仕事で漁に出てしまい帰ってくるのは夜とのこと!参った!話が違うよ!これはまずい!だって一家の主が家族のために働いて帰ってきて居間に入ってみればどこの馬の骨とも知らん奴が居るっていう状況!良くないでしょ・・・。ともう焦りまくりだった。その後の夜まではもうなんか滅茶苦茶長かったような短かったような感じでお父さんが帰ってきた時は待ってました!的な気分でコタツから立ち上がりしっかり挨拶できた、と思う。お父さんも自分の偏見とは違い、おうっ!よろしく!的な笑顔で対応してくれて本当助かった。ここで第二弾のつまらないもの、焼酎が好きだという情報を事前に得ていたので霧島酒造のレア焼酎、金霧島を差し上げた。あとさらにつまらないもの第三弾、なぜか行きつけのカレー屋のマスターが包んでくれたインドビール4本セットもお渡しした。両方喜んでくれたみたいで文字通り肩の荷が下りた。
それからの展開っていうのはもうテーブルの上に広がる海の幸に無尽蔵に手元に来ちゃうビールのせいでもうあっという間にお父さんと一緒にべろんべろんになってしまい、なんかどんな流れかも思い出せないけどなんかこちらの例のあのセリフにも「おうっ!よろしく頼むな!」と気持ちよくOKをいただいてしまって。そのしばらく後にお互い酔いがほどほどに醒めてきたくらいにお父さんから「実はいつ切り出されるのか、っていうか切り出さないつもりなのかって待ってたよw」と言われてしまい、その後は割と真剣な話だったり震災についての体験談を聞いて自分の考えなんかも話してその日は無事?終わった?と思う。